【アウトソーシングほっとニュース】 サポステ特設サイトが新しくなりました

厚生労働省は、働くための一歩を踏み出したい15歳~49歳の若年無業者を支援する「地域若者サポートステーション(サポステ)」特設サイトをこのたびリニューアルしました。若者本人だけでなく、保護者や企業など、それぞれの立場に合わせた情報がより見やすく整理されています。サイトでは、「支援を受けたい」「協力したい」と考える方々が、必要な情報にスムーズにアクセスできる構成になっています。
はじめに、「サポステ」とは
サポステは、「働く」への一歩を踏み出したい15歳〜49歳までの現在、お仕事をされていない方や就学中でない方たちとじっくりと向き合い、本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。サポステでは専門のスタッフが一人ひとりに寄り添い、社会的・職業的な自立をサポートしています。また就労を希望されているご本人だけでなく、ご家族の不安やお悩みにも寄り添います。サポステは全国各地に設置されており、地域の関係機関や企業とも連携しながら、若者の「働く力」を育んでいます。
サポステ特設サイトのリニューアルポイント
- 利用者、保護者、企業向けに情報を分類し、目的別に探しやすい設計に
- 支援内容を図やイラストでわかりやすく紹介
- 全国のサポステを地図上から簡単検索
- 成功事例やインタビューを通じて、支援の実際を紹介
特設サイトでは、就労したい気持ちがあっても、「人と関わるのが苦手」、「自分に向いている仕事が分からない」、「就労に向けて何から始めれば良いのか分からない」といったお悩みをお持ちの方に向けて、働くことへの悩み相談から職場定着までをサポートするために、サポステで実際に行っているコミュニケーション講座やビジネスマナー講座、就活セミナーなどの具体的な支援内容や全国179か所に所在するサポステの問い合わせ先を紹介しています。
企業がサポステを活用するメリットと留意点
サポステでは、若者の職場体験や実習、採用にご協力いただける企業を広く募集しています。
🔶主なメリット
- 人材確保につながる:実習や体験を通して企業とのミスマッチを防ぎ、定着しやすい人材の採用が可能。
- 地域貢献の実現:若者の自立支援に参加することで、地域社会に貢献し、企業の社会的責任(CSR)にもつながる。
- 雇用支援機関との連携が強化できる:ハローワークや自治体などとの情報共有を通じ、採用活動をより効果的に。
- 受入サポートが充実:サポステ職員が事前に若者の特性や支援経過を把握しており、企業の受入を丁寧にサポート。
🔶留意点
- 職場体験・実習は「育成の場」として実施
即戦力を求める場ではなく、若者が働く意識を育む機会として捉えることが重要です。 - 受入体制の整備
体験期間中の担当者や指導者を明確にし、短期間でも安心して学べる環境づくりを意識しましょう。 - 守秘義務と情報共有のバランス
若者の特性や支援状況は、必要な範囲でサポステ職員と共有し、プライバシーにも配慮が必要です。
さいごに
サポステは、働くことに悩む若者の自立を支援し、地域社会と企業をつなぐ役割を担っています。若者にとっては就労への第一歩を踏み出す機会に、企業にとっては新たな人材との出会いの場になります。人手不足が深刻化する中、「採用→育成→定着」の課題に直面している企業にとって、サポステとの連携は有望な解決策となります。体験プログラムを通じて、若者の本来の能力を発掘し、企業側にとっても教育コスト削減や定着率向上によるメリットが期待できます。導入にあったては、受入体制や安全配慮義務、企業内の共有体制などをしっかり整備し「育てる採用」を目指す意識が重要です。関心がある企業は、最寄りのサポステにぜひお問い合わせください。
企業のみなさまへ | サポステ[地域若者サポートステーション]
この記事を書いたのは・・・

社会保険労務士法人エスネットワークス 社会保険労務士 T.Y レストランでの接客から人事労務の世界へ転身しました。難しくなりがちな労務の話も身近に感じてもらえるようにお届けしていきます。